予防歯科
予防歯科とは
痛みや腫れなどの症状が出てから歯科医院に来院するのではなく、症状が出る前に予防し、健康な口腔状態を維持・増進することが予防歯科の考え方です。当院では、予防歯科において最も重要なのは、ご自身のお口の状態を知ることだと考えています。
・歯ぎしりはしているのか
・磨き残しが多いところはどこか
ご自身のお口の状態を知ることが大切です。その上で、毎日の歯磨きなど、患者様ご自身で行うセルフケアと、歯科医院で行うプロフェッショナルケアが重要になります。 三木歯科では、セルフケアだけでは取れない歯石や着色をプロフェッショナルケアできれいに除去し、お口の検査・チェックを行います。早期発見・早期治療を通じて、虫歯や歯周病を予防し、健康な歯の維持に努めます。
予防歯科の重要性
歯磨きだけでは、約40%の汚れが残っている
しっかりと歯磨き指導を受けて実践していれば、歯茎や歯周ポケットの状態は健康に保たれます。それでも、歯の性質、歯並び、だ液の性質、生活環境、食生活、年齢などさまざまな要因で虫歯になるリスクは存在します。また、どんなに気をつけて歯磨きをしていても、歯ブラシが届かない箇所や歯周ポケットの奥深くには磨き残しが生じます。そうした見えにくい場所には気付かないうちに細菌が増殖し、いつの間にか虫歯や歯周病の原因になってしまいます。
食後の食べカスや汚れは約8時間で歯垢(プラーク)になる
食べカスや汚れ、歯垢(プラーク)は、歯ブラシが届きにくい歯と歯の間や歯と歯茎の隙間が好む場所です。歯磨きをしていても、肉眼で見えない隙間などに歯垢(プラーク)は蓄積してしまいます。
口内に残った歯垢は約48時間で歯石になり始める
歯磨きだけでは落としきれなかった歯垢(プラーク)は、唾液中のカルシウム成分と混ざって石灰化し、歯石に変わります。歯石は一度できてしまうと、歯ブラシでは落とすことが難しくなります。また、歯石は凸凹した形状のため、歯垢(プラーク)が付着しやすく、歯周病の原因となります。歯石は目視できない箇所や歯茎の中にも形成されます。
予防歯科のメリット
虫歯や歯周病を防ぐ
口内環境が良くなると、虫歯や歯周病にかかりにくくなります。定期的に歯科に通うことで、早期発見につながり、歯へのダメージを最小限に抑えることができます。
体の健康状態も改善
予防歯科を受けることで、口内の健康状態が良くなり、それが体全体の健康改善にも役立ちます。
治療の負担が減る
予防歯科で定期的に通う場合、定期的な出費が発生するため、治療費が多くかかるように思われがちです。しかし、口内環境が常に良い状態で保たれるため、被せ物などのやり直しが不要になり、結果的に費用を抑えることができます。
セルフケア
1. フッ素を口内に残す
・フッ素配合歯磨き剤を使う
・すすぎ過ぎない
2. 歯垢を残さず落とす
・歯ブラシで歯の一本一本を丁寧に磨く
・デンタルフロスを使って隙間の歯垢を取り除く
3. 細菌を増やさない
・デンタルリンスなどの殺菌剤で口内の隅々まで洗浄する
プロフェッショナルケア
1. フッ素を口内に残す
・フッ素塗布
→高濃度のフッ素を塗布して虫歯を予防します。
2. 歯垢を残さず落とす
スケーリング
→スケーラーという器具で歯石を取り除きます。
クリーニング
→セルフケアでは落としきれていない歯垢を専用機器で落とします。
3. 細菌を増やさない
口腔内診査
→歯や歯ぐきの状態をチェックします。口内細菌の数も調べます。
シーラント
→歯垢が残りやすい歯の隙間などを、あらかじめ樹脂などでふさいで虫歯を予防します。
歯のクリーニング
歯垢(プラーク)や歯石、色素を取り除いて口内環境を整え、健康と美容をサポートします。歯石は一度できてしまうと、普段の歯磨きではなかなか落とせないだけでなく、細菌の温床になってしまいます。さらに、歯石を放置すると歯周病の原因にもなります。歯周病は糖尿病などの生活習慣病や動脈硬化とも密接に関わっているため、歯石を除去して歯周病菌の増殖を防ぐことが健康維持につながります。 また、口内の細菌は歯石を足場に増殖しやすくなり、その菌が発生させるガスが「口臭」を悪化させることもあります。
ホワイトニングとの違い
ホワイトニングは、歯を白くして見た目の美しさを向上させることに特化しています。
クリーニングは、歯の黄ばみや色素沈着を取り除き、本来の歯の色に近づける効果があります。
歯のクリーニングのメリット
虫歯や歯周病を防ぐ
歯垢や歯石が溜まると、歯肉炎や歯周病の原因になるため、専用の器具を使って歯垢や歯石を取り除き、歯の表面を滑らかにして汚れが溜まりにくい状態にすることが重要です。歯垢や歯石を取り除くと、その下に虫歯が隠れていることがあります。歯のクリーニングは、虫歯や歯周病を予防するために効果的です。定期的に歯科医院でクリーニングを受けることで、口腔内の健康を維持できます。
口臭の改善や予防
歯石には細菌が付着しており、その菌が発生させるガスが口臭悪化の原因となります。丁寧に歯磨きを行っても、歯石は残るため、歯科医師・歯科衛生士によるクリーニングが効果的です。また、歯周病や虫歯、口内炎などの口腔トラブルを早期に発見し、適切な処置を行うことで、口臭の予防にもつながります。
本来の歯の白さを取り戻せる
歯石や着色汚れを除去することで、タバコやコーヒーなどの飲食物による色素沈着もクリーニングで取り除き、本来の歯の白さを取り戻すことができます。