審美治療
審美治療とは
審美治療とは、歯の美しさに重点を置いた総合的な歯科治療のことです。単に歯をきれいにするだけでなく、長期にわたって機能することを目指して治療を行います。
美しい口元で、自然で明るい笑顔になれるよう、患者様と十分に相談した上で治療を進めていきます。
ホワイトニング
ホワイトニングとは
加齢、生活習慣、遺伝などが原因で黄ばんだ歯を、削らずに薬剤の力で自然な白さにする方法です。アメリカでは、ホワイトニング治療を1,000万人以上の方が受けています。最近では日本でも、多くの方がホワイトニング治療のために歯科医院を訪れています。
ホワイトニングのメリット
1. 歯を削らず、
白くできる
専用のホワイトニング剤を使用し、内側から漂白することで歯を白くします。そのため、歯を削る心配はありません。大切な天然歯に負担をかけることなく、白く輝く歯を手に入れることができます。
2. 本来の色よりも
白くできる
施術後は、本来の色より白く明るい仕上がりとなり、自然な歯の美しさを手に入れることができます。
3. お顔が明るくなり、
印象的な笑顔になる
歯が白くなる効果は、口元だけでなくお顔全体を明るくし、印象的な笑顔を作り出します。
ホワイトニングの種類
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、クリニックで行うホワイトニングです。薬剤を塗布し、特殊な光を当てて施術を行います。
効果の持続期間は3〜6ヶ月程度で、ホームホワイトニングと比べて持続期間は短いですが、1回〜数回程度の施術で白くさせられるのがオフィスホワイトニングの特徴です。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングとは、自宅で行うホワイトニングです。歯科医院で「マウストレー」を作成し、ご自宅でそのマウストレーに薬剤を入れて行います。少しずつ白くなっていくので、白さを実感するまでに時間がかかりますが、オフィスホワイトニングよりも白さが長く持続します。 漂白剤として使用される10%過酸化尿素ゲルは、かつて歯肉炎や歯周炎の治療薬としても使用されており、プラークの付着抑制や、う蝕(虫歯)の原因となる細菌数の減少、歯周ポケットの減少など、ホームホワイトニングによって虫歯菌の抑制効果も期待できると報告されています。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングとは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用する治療法です。費用はかかりますが、よりはっきりとした白い歯に仕上がり、白さを長期間維持することができます。
ホワイトニングの流れ
インレー(部分的な被せ物)
インレー(部分的な被せ物)とは
虫歯の治療などで削った部分を補うための部分的に被せる人工の歯です。インレーには様々な種類があり、保険診療で作ることができる種類が決められています。
インレーの種類(保険適用外)
特徴
セラミック素材でできた金属を使用しない部分的な白い被せ物です
メリット
- 天然歯に近い硬さ、色
- 長期の使用でもほぼ着色や変色がない
- 金属アレルギーの心配がない
デメリット
- 保険適用外なので治療費がかかる
特徴
身体となじみが良い金を使用した部分的な被せ物です。金属を使用していますが、金属アレルギーになりにくいのが特徴です。
メリット
- 天然歯に近い硬さで割れにくい
- 長期の使用でもほとんど変色がない
- 汚れがつきにくく虫歯や歯周病の再発リスクが低い
デメリット
- 保険適用外なので治療費がかかる
インレーの種類(保険適用)
特徴
金属でできた部分的なの被せ物です
メリット
- 保険適用で治療費が抑えられる
デメリット
- 色が目立つ
- 金属アレルギーを起こすことがある
- 虫歯や歯周病の再発リスクが高い
特徴
金属を使用しない、プラスチックでできた部分的な白い被せ物です。
メリット
- 金属アレルギーを起こさない
- 保険適用で治療費が抑えられる
デメリット
- 天然歯より柔らかく傷がつきやすい
- 着色や変色がある
- 虫歯や歯周病の再発リスクが高い
クラウン(被せ物)
クラウン(被せ物)とは
クラウンとは、虫歯の治療などで歯を削った後に被せる人工の歯のことです。
クラウンには、様々な種類があり、保険診療では部位によって、作ることができる冠が決められています。
クラウンの種類(保険適用外)
特徴
人工ダイヤモンドとしても使用される強度の高いジルコニアを、金属の代わりに裏打ちして、セラミックを焼き付けたものです。
メリット
- 審美性において最高峰のクラウン。
- 歯垢が付着しにくく衛生面でも優れている
- 金属アレルギーの心配がない
- 変色しない
デメリット
- 歯を削る量が多い
特徴
ジルコニアセラミック(陶器)でできたクラウンです。
メリット
- 強度に優れている
- 変色しにくい
- 金属アレルギーが起こらない
デメリット
- 硬いので歯に負担がかかる(ジルライトより硬い)
特徴
ジルコニアセラミックでできた単色のクラウンです。
メリット
- 金属アレルギーの心配がない
- 長年の使用でも着色や変色がない
- 虫歯や歯周病の再発リスクが低い
デメリット
- 単色のため、ご自身の歯に近い色を再現できない
- 天然歯より硬いため噛み合わせの歯に負担がかかる
特徴
金合金や白金加金などの貴金属で作られたクラウンです。
メリット
- 歯に近い硬さで歯に優しい
- 抗菌作用がある
デメリット
- ゴールド色なのでセラミックに比べて見た目が劣る
クラウンの種類(保険適用)
特徴
いわゆる銀歯で、全体が金銀パラジウム合金でできたクラウンです。
メリット
- 保険適用で治療費を抑えられる
デメリット
- 金属部分が目立つ
- 金属アレルギーを起こすことがある
特徴
金属を使用せずに、プラスチックで作られた白いクラウンです。
メリット
- 金属アレルギーの心配がない
- 保険適用で治療費が抑えられる
デメリット
- 傷がつきやすく割れやすい
- 長期間の使用で着色や変色をする
- 汚れがつきやすいので、虫歯や歯周病の再発リスクが高い
特徴
レジンという歯科用プラスチックで作られたクラウンです。
メリット
- 保険適用で治療費が抑えられる
デメリット
- 長期間の使用で変色する
- 割れやすく減りやすい
コア
コアとは
虫歯になった歯や、歯冠部を失ってしまった歯の根部の補強をする補綴物のことです。根部にコアを入れてから被せ物を行います。
コアの種類(保険適用外)
特徴
金属を使用しない白い土台です
メリット
- 歯に似た白さのため被せ物から透けない
- 天然歯に近い硬さで根が割れるリスクが低い
- 金属アレルギーの心配がない
デメリット
- 保険適用外のため治療費が高い
特徴
身体との馴染みが良い金属(金合金)を使用した土台です。
メリット
- 強度が高く、硬さが似ているため耐久性がある
- 抗菌作用があり虫歯や歯周病の再発リスクが低い
デメリット
- 保険適用外のため治療費がかかる
- 被せ物から透けて自然な歯の透明感を出せない
コアの種類(保険適用)
特徴
銀合金でできた銀色の土台です
メリット
- 保険適用のため費用を抑えられる
デメリット
- 被せ物から透けて黒ずんで見える
- 歯茎に金属色がつくことがある
- 金属アレルギーになるリスクが高い
その他の審美治療
その他の審美治療(保険適用外)
特徴
歯を少しだけ削ってセラミックの薄い板を張り付けます。
メリット
- 天然歯のような透明感がある自然な白さ
- 歯の削る量が少ない
デメリット
- 歯ぎしり、かみしめが強い場合は適用できない
- 健康な歯を削る必要がある
特徴
ダイレクトボンディングは、歯にコンポジットレジンを直接塗り、形状や色を修正する治療法です。
メリット
- 1回で治療が終わる
- 自然な色味を再現できる
- 修理、修復ができる
デメリット
- 歯の状態によっては対応できないことがある
- 1回の治療時間が長い