子どもの口の中について　２

こんにちは

姫路市飾磨区の三木歯科です

前回に続いて、子どもの口の中の異常などについてお話します。

・粘液嚢胞

粘液嚢胞は何らかの原因で小唾液腺（つばが出る穴）の導管が損傷して粘液が溜まり

この唾液成分をとりこんで組織が増殖繊維化したものが嚢胞になったものです。

子どもでは、下唇に出来ることが多く大きさは数mmから１cm程度です。

噛むなどして潰してしまうことが多いです。

外科的に取る事が多いです。

・萌出期嚢胞

歯が生えてくる時に青紫色のドーム状の腫瘤として生じます。

歯が生えてくることで、自然となくなるため経過観察します。

・エプーリス

歯ぐきに発生する無痛性の腫瘤です。

表面は平滑で色や硬さは様々です。

上の前歯の所に出来やすく、子どもの発育や成長を見ながら

必要に応じて切除などします。

・血管腫

血管が作られる過誤腫（組織を構成する細胞の局所的な奇形または過形成による良性腫瘍）で

血管の異常な拡張が特徴です。

子どもと若年者に多く、女性にも多いです。

表面の粘膜が暗赤色で扁平や、少し膨らんでいたり、柔らかいです。

治療方法としては、切除、栓塞療法、梱包療法、凍結療法があります。

・唾石症

唾液腺またはその導管内の結石によって生じた症状をよびます。

唾液腺の膨張、疼痛、炎症の発生などがみられることがありますが

無症状のままでレントゲン撮影をしたときに偶然見つかることもあります。

子どもの場合では簡単に取れる物は取り除き

深い位置にあるものは経過を診て時期がきたら取るようにします。

口の中に異変や気になる事があれば、早めに歯科医院を受診しましょう。

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